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Mendeley

高機能論文管理ソフト

d0058690_9123788.jpg論文を管理するソフトは数多あるが、最もお勧めできる無料の論文管理ソフトがMendeleyだ。論文を管理する上で、最も悩ましい問題の1つと言えるのが、複数あるパソコンでどのように管理するかという問題だろう。このソフトは、この問題に完璧な解決策を提供してくれる。Mendeleyではデータベースをサーバーに自動的にアップロードすることができ、サーバー上のデータは、インターネット接続時にローカル上のデータと同期される。後に他のパソコンで接続したときには、サーバー上のデータと異なる点があれば、自動的に差分を同期してくれる。そのため、複数のパソコン間でデータを共有できるのだ。このソフトは、Machintosh、Windows、Linux用にそれぞれソフトがあるので(もちろん無料だ)、異なるOS間でも共有できるし、Web上からもアクセスできるので、外出先のパソコンからチェックすることもできる。さらに、最近になってiPod用のソフトもできたので、なんとiPodからもチェックできる。公式サポートではないが、有志によってMendeleyにある論文をKindle上で見るツールまである。(詳しくは、Mendeley2Kindelのページにて確認して欲しい)

管理する上で重宝する機能が、フォルダとタグである。フォルダは簡単に理解できると思うが、自分で好きなカテゴリーなどを決めて論文を入れておく箱である。さらに、各論文には、自分の好きなだけ関連するタグを付けることができる。また、論文の筆者が付けたキーワードも自動的に取得して別に管理されている。論文を探す際には、これらのタグの他に、自動的に取得されている著者や出版社などを一覧から選んでフィルターをかけた後、探すことができる。また、自動的に取得される本文を対象にして検索することも可能だ。

便利なのが、MendeleyにはPDF viewerが内蔵されているため、論文名をダブルクリックすれば、Mendeley上ですばやく論文をチェックできること。しかも、このPDF viewerはAdobe Readerに比べてスーパー早いので、ストレスフリーにチェックすることが可能だ。このViewer上では、文字をコピーするだけでなく、重要と思った文章を黄色の蛍光ペンで塗ったり、注釈を書いたりすることもできる。もちろん、それらの変更は保存されるので、次回論文を開いたときにはそれらの注釈を見ることができる。また、各論文には、自分用のノートを保存しておけるので、これらの機能を活用すれば、論文ノートとして十分に活用できるだろう。

Mendeleyへの論文の取り込み方は、大きく分けて2通り存在する。おそらく最もよく活用すると思われる方法が、PubMedなどホームページから論文をブラウザ上に表示させた状態で、あらかじめ登録しておいたブックマークをクリックする方法。これで、自動的に、論文の基本情報(著者リスト、出版社、出版年月日、ページ、Volume、Abstract、著者の設定したタグ)が取得される。もし、設定がしてあれば、自動的にPDFもダウンロードしてくれる。ダウンロードされたPDFは、あらかじめ自分で決めておいたルールに従って名前が付けられる。(例えば、論文のタイトル+年月日+筆者名を名前にすることができる)。2つ目の方法が実にユニークなのだが、ダウンロードしてある論文をソフトへドラッグするだけでよい。これで、論文から自動的に情報を読み取ってくれるのだ。論文のdoiからネットワーク上のデータにアクセスして、自動的に正しい情報かどうか検証してくれる。また、論文は、自分で決めたルールに沿って自動的に新しく名前がつけられたもののコピーがローカル上のデータベースへ保存される。

論文を書く際に便利な機能が、Wordへのプラグイン機能である。Mendely上で論文を選ぶだけで、Wordを使って論文を書く際に、参照論文を挿入することができる。しかも、実に多くの雑誌に合わせた参照スタイルが既に用意されているので(数えていないが、優に500以上はあるだろう)、投稿したい雑誌のスタイルを選ぶだけで簡単に参照論文リストが完成する。いままで、参照論文リストを作るためだけに、(やたらと重くて使い勝手の悪くて値段の高い)EndNoteに悪戦苦闘していた人は、すぐにMendeleyを使うことをお勧めする。

他にも、いろいろとMendeleyには優れた点があるのだが、最も優れた点は、ユーザーのリクエストを受け取る仕組みを備えていることだ。各ユーザーは、10点のポイントを所持していて、欲しいと思った機能を自分でリクエストしたり、他のユーザーがリクエストした内容に対して、最大で3点をあたえることができる。Mendeleyの制作チームは、合計のポイントが最も高いリクエスト内容に対して、新しい改良を行う。もし、実際に改良がおこなわれたり、改良が却下された場合には、与えたポイントは手元に戻ってくるので、また新しいリクエストを行うことができる。この仕組みによって、Mendeleyは常に進化しているため、今後、さらに使い勝手がよくなっていくことが期待できる。

【 会社 】 Mendeley Ltd.
【 URL 】 http://www.mendeley.com/
【 対応OS 】 Windows, Machintosh, Linuxなど
【 ソフト種別 】 フリーソフト


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by tool_collector | 2011-05-27 10:04 | データベース
 
 
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